慢性的な交通渋滞を緩和するため、沖縄総合事務局は浦添市の国道58号城間交差点付近の工事を実施する。城間交差点の那覇向け南下車線で、浦添北道路(通称・西海岸道路)に向かう右折帯を現行の55メートルから80メートルに延長する。8月下旬に着工し、9月末の完成を目指す。
沖縄総合事務局によると、南下車線の右側一帯には商業施設があるため、右折に加えてUターンする車両も多く、特に平日の通勤ラッシュ時や週末の渋滞が深刻だ。過去には最大950メートルの渋滞が発生したが、サンエー浦添西海岸パルコシティに続く浦添北道路が2018年3月末に開通したことにより300メートルまで短縮した。
だが、直進車両にはみ出す車両は依然多く、事故の危険性もあることから「さらなる交通環境の改善が必要」(同局担当者)だとし、右折帯を延長する。工事は交通量の少ない午後10時~午前5時に実施し、期間中は両車線の通行を一部規制する。
工事は、市城間と那覇市安謝間の慢性的な交通混雑を解消するため、同区間(2.9キロ)の国道58号を現行の6車線から8車線に拡幅する「浦添拡幅」事業の一環で行う。
浦添市も周辺一帯の渋滞緩和対策として、城間交差点と合流する市道サンパーク通りの改修に向け本年度に調査を実施する。