聖火宿泊の地・名護市嘉陽で採火式 東京パラリンピック


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聖火台から火を採る仲村民博さん(左)=12日、名護市嘉陽の聖火宿泊碑聖火台

 【名護】24日に開幕する東京パラリンピックの聖火の種火を採る「採火式」が12日午前10時、名護市嘉陽の聖火宿泊碑聖火台で開かれた。1964年の東京オリンピックで聖火ランナーを務めた仲村民博さん(74)が、聖火台の火をランタンに移した。県内各地で14日まで、さまざまな方法で採火式が開かれる。20日には全国からの火と、パラ発祥の地イギリスの火を集約する「集火式」が東京都で開かれる。

 嘉陽は64年の東京オリンピックで、聖火の宿泊地となった場所。採火式は新型コロナの感染拡大防止のため関係者のみ出席し、人々は静かに採火の様子を見守った。聖火台は64年当時のままで、火は太陽光を使い起こされた。仲村さんは「また関われたことが大変うれしく、本当にありがたい」と感謝した。