沖縄コカ・コーラが無菌充填製造ライン 県内初、工場内に設置


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県内初となる無菌充填製造ラインの完成を祝って行われた沖縄コカ・コーラボトリングの竣工式=7月27日、浦添工場(同社提供)

 沖縄コカ・コーラボトリング(浦添市、小山良彦社長)は11日、同社の浦添工場内に県内で初となる無菌充填(じゅうてん)製造ラインを設置したと発表した。6月24日に稼働を開始した。

 既存のラインでは、ペットボトルやキャップなどの容器も含めて加熱殺菌をするため、重く固い資材を使用しているが、新ラインではガスによる殺菌などによって軽量化された資材の使用が可能になる。製品液に熱を加える時間が短いことも特徴という。

 プリフォームと呼ばれる、試験管のような形状の素材から工場内でペットボトルを成形することも可能となった。

 同社では、販売商品のうち、約7割弱を自社で製造している。浦添工場では、1~7月末までに500ミリリットルのペットボトル換算で5千万本以上を製造した。担当者は「県内で製造する量を増やすことで、輸送による二酸化炭素の排出量を削減することができる」と話した。

 日本コカ・コーラと各地のボトリング社でつくるコカ・コーラシステムでは、販売した製品と同等量の容器を回収、リサイクルする取り組みなどを進めている。