人間模様にぎやかに 喜劇「民宿チャーチ」上演 沖縄市のあしびなー


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「民宿チャーチの熱い夜19」の一場面。渡辺熱(左端・作演出)、川田広樹(左から4人目)ら多数の役者が出演し、笑いあり、涙ありの人情劇を展開した=7月24日、沖縄市民小劇場あしびなー

 沖縄の民宿を舞台に繰り広げる喜劇「民宿チャーチの熱い夜19」(渡辺熱・作演出)が7月24日、沖縄市民劇場あしびなーであった。民宿に訪れるちょっと訳ありの宿泊客と地元住民の人間模様を描き、コミカルなコントやダンスでにぎやかに展開する。新型コロナやワクチン接種など、今を取り巻くさまざまな問題をテーマに取り入れながら、「いちゃりばちょーでー」や「ゆいまーる」、「チムグクル」を合言葉に平和や命の大切さを訴えた。

 「民宿チャーチの熱い夜」は、東京を拠点に活動する渡辺主宰の演劇ユニット「デットストックユニオン」の上演作品で、1998年に初演後、毎年テーマを変えながら東京で上演しているシリーズ作。昨年、初めての沖縄公演が開催され今回は2度目の沖縄公演となった。県出身の川田広樹(ガレッジセール)や宮川たま子、黒木エミー、平安座美央らが出演した。

 「民宿チャーチ」の従業員の宮里美樹(三崎千香)、隣で民宿を営む金城臣吾(川田)と、いとこの紀子(岩上円香)らの下に、ワクチン接種を普及しようと、政府の職員や医療従事者らが訪れる。一方、経済を回したい願望を抱くオーナーの渡具知竜太郎(渡辺)はある提案を呼び掛け、事態はより一層ドタバタする。

 出演はほか、武藤友祈子、辻はるから。公演は23、24日の計2日間の開催予定だったが、台風の影響で24日のみの開催となった。