子猫の死骸相次いで見つかる 名護の市街地 虐待の可能性、市民団体「行政は対策を」


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 【名護】名護市の中心市街地で12日、頭部が損傷した子猫の死骸が見つかった。5月下旬にも同様の子猫2匹の死骸が見つかっており、周辺では今年に入って猫の虐待死とみられる事案が相次いでいる。支援団体は「猫だけでなく子どもを狙った事件に発展しないか不安だ。行政は防犯カメラを設置するなど治安改善を図ってほしい」と訴えた。

 12日午前8時半ごろ、通りかかった女性が発見し、警察に通報した。猫の保護活動を行う名護市民のネットワーク「にゃごねっと」(鈴木雅子代表)に連絡し、メンバーの寧波和美さんらが死骸の状況を確認した。

 同団体によると、猫は生後4カ月程度とみられる。頭部を両側から挟んだような跡があり、右目もなかった。寧波さんらは「5月末に遺棄されていた子猫の死骸と状態が似ている。周辺の市民も怖がっているので、行政は対策を講じてほしい」と話した。

 市内では1月ごろ背中や肩を切り付けられた猫が発見され、3月に脚が折られた子猫が見つかっている。