宮古病院、外来を休止 市と会見 外出・来島自粛訴え


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市民と観光客に外出と来島「自粛」を求める宮古島市の座喜味一幸市長=13日午後、宮古島市役所

 【宮古島】宮古島市では8月に入って、新型コロナウイルスの感染が急拡大している。市と県立宮古病院は13日、合同会見を開き、市民や観光客に「安定した医療提供のため、外出と来島の自粛を」と強く訴えた。同院は医療崩壊の危機を迎えており、16日から一般外来を休止し、予定手術や検査も延期する。緊急外来、手術は継続する。

 同病院の一般外来休止は感染第3波の今年1月に続いて2度目。本永英治院長によると、1月の感染者数(243人)も13日時点で超えた。本永院長は「デルタ株がまん延し、市中感染していると思われる。キャパを超えた患者が連日、発生している」と指摘した。

 市によると、市内ワクチン接種率は県内11市の中でも高い。接種対象者(12歳以上)の64・7%が1回目を終え、65歳以上の85%は2回目も終えた。

 座喜味市長は「若年層の感染が多い。これ以上の感染拡大を防ぐためにも、ワクチン接種に協力してほしい」と呼び掛けた。来島自粛を繰り返し訴えているにもかかわらず観光客が増加している状況にも触れ、「出発地での呼び掛けが必要だ。観光業界、航空業界にも協力を働き掛ける」とした。