沖縄コロナ752人最多 2人死亡、直近1週間の感染も最多4081人


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は14日、新型コロナウイルスの感染者が10歳未満から90代の計752人だったと発表した。3日連続で700人を超え、過去最多を更新した。感染者の累計は3万2248人となった。また、那覇市の70代女性と60代男性の2人が死亡した。県の警戒レベル判断指標となる療養者数は5675人、直近1週間の新規感染者数が4081人となっており、いずれも過去最多となった。本島中南部で5例のクラスター(感染者集団)が確認され、宮古、石垣、与那国などでも感染者が増加するなど、感染のピークが見通せない状況にある。 

 14日に発表されたクラスターは沖縄市の社会福祉施設で10歳未満から30代の男女5人、宜野湾市内の事業所で10代から50代の男女5人、うるま市内の公立学校で10代から40代までの男女13人、那覇市内の事業所で20代から50代の男性6人、20代から30代の男性5人の感染が確認された。クラスターは累計で302例となった。

 新規感染者のうち推定感染経路が判明したのは333人。内訳は家庭内が225人、職場内が42人、友人・知人が31人、施設内が16人、飲食・会食が14人、その他が5人。県の糸数公医療技監は家庭内で感染が増え続けていることについて「友人や同居家族以外の親戚との会食で感染し、家庭に持ち込んでいる。自分が感染したその先まで、危機感を持って考えてほしい」と呼び掛けた。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は265・76人で、全国で最も多い。

 玉城デニー知事は14日夜、県民へのお願いとする文書を発表し、改めて(1)外でも家でも集まらず出掛けないで(2)帰省を含め県外、離島の往来をやめる(3)ワクチンの接種―の実行を呼び掛けた。