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からあげ人気の秘密は? コロナ下、沖縄でも拡大<けいざい風水>


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 皆さまは月に何回「からあげ」を食べますか? お弁当、おやつ代わりや差し入れ、夕食のメインディッシュ、小腹を満たす夜食にと、「からあげ」はあらゆる食シーンに登場し重宝されています。そもそも「唐揚げ」と表記される通り、江戸時代に中国から伝わったものだと考えられています。発展したのは養鶏所の多かった大分県中津市とされ、「鶏の唐揚げの聖地」とも呼ばれています。

 ここ数年のからあげブームで、全国「からあげグランプリ」で上位入賞した店舗がブランド化され、フランチャイズチェーンとして全国展開も見られます。フライドチキン好きと言われる沖縄県でも、最近は路面店や居酒屋併設店など新規出店が相次いでいます。ブームを支えるのは、コロナ禍で外食から「中食」への切り替え、デリバリーの増加、女性の社会進出拡大による共稼ぎ世帯や1人暮らし世帯の増加、揚げ物によるキッチンの汚れ回避などさまざまです。増加の背景には低コスト、省スペース、料理や味付けの簡単さなどが考えられます。

 「からあげ」ではないものの鶏肉食材では北海道の「ざんぎ」、名古屋の「手羽先」、宮崎の「チキン南蛮」、大分の「とり天」などもあり、アフターコロナの旅先で本場を楽しみたいものです。

 一般社団法人日本唐揚協会が2016年に行った調査によると、「からあげに何をかけるか」の質問で回答の1位は「レモン」でした。僅差の2位には「何もかけない」が入っており、「からあげ」自体の素材を楽しみたいとの意見も多いようです。注文した「からあげ」がテーブルに運ばれたら、まずは「そのまま」で堪能してみませんか?

 (沖縄銀行末吉支店支店長 本多浩太郎)