夢は「世界にインパクト与えること」沖縄の18歳がオックスフォード大学に現役合格


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英国名門オックスフォード大学に現役合格した鈴木颯也さん。「環境分野で世界にインパクトを与えたい」と意気込む=13日、読谷村波平

 【読谷】沖縄クリスチャンスクールインターナショナル(OCSI)を6月に卒業した鈴木颯也(そうや)さん(18)=読谷村波平=が10日、世界大学ランキング1位の英国名門・オックスフォード大学に現役合格した。米国名門のブラウン大学や東京大学など、国内外の計12大学に合格した。鈴木さんは10月にオックスフォード大の地球科学学部に進学する。「世界的にインパクトを与えることをしたい」と目を輝かせた。

 鈴木さんは数学教師の父・東元さん(51)の仕事の関係で、米テネシー州で生まれ7歳まで過ごした。石川県で半年間過ごし、その後家族で読谷村に移住した。

 中学高校はクロスカントリーに励んだ。自然豊かな読谷村で走る中、自然の尊さや偉大さに気付き、環境科学を学びたいと決意。環境科学分野でも世界トップクラスのオックスフォード大を受験した。

 受験は、高校で毎年受けた学力テストのスコアやエッセー、面接などが求められた。面接は地球科学の専門的な知識や数学の論理も問われ、鈴木さんは「志望動機を突き詰められる米国の大学と違い、英国の大学は『君はどれくらい知識があるか』と問われた」と振り返る。

 鈴木さんは合格までを振り返り「周りのサポートのおかげだ」と感謝を示す。東元さんは「責任を持って得た知識を世の中に役立ててほしい」と背中を押した。

 鈴木さんは柳井正財団の給付型奨学金の奨学生に選ばれた。授業料や寮費、保険料など大学4年間で必要な費用を支給される。