カヌー・沖水(500メートルC4)トップで決勝 ぶっつけ本番の4人歓喜 初挑戦での全国制覇視界<全国高校総体>


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 全国高校総合体育大会・北信越総体第25日は18日、福井県などで8競技が行われた。カヌーは男子の500メートルカナディアンフォアで内盛真音李・山城翔・松本琉吾・野嵜駿斗(沖縄水産)が1分56秒100で予選1位通過して決勝進出を決めた。同カヤックシングルの與那嶺涼吾(同)、同カナディアンシングルの内盛、同カナディアンペアの野崎・松本は準決勝へ進出した。女子500メートルカヤックシングルで島袋新菜(同)も予選を突破し準決勝へ駒を進めた。

カナディアンフォア500メートル 予選トップの記録で決勝進出した沖縄水産の(手前右から)内盛真音李、山城翔、松本琉吾、野嵜駿斗=18日、福井県あわら市の北潟湖(高辻浩之撮影)

 4人で息を合わせてパドルをこぎ、艇を進めるカヌーのカナディアンフォア。沖縄水産の内盛真音李、山城翔、松本琉吾、野嵜駿斗は同種目で初の公式戦となった大舞台で全体トップの記録を出し、一発で決勝進出を決めた。

 それぞれシングル、ペアに力を入れてきたメンバー。全国総体に向けて九州大会でまずは力を試すつもりだったが、コロナ禍で中止に。本格的な練習は大会3週間前に始めたばかりで、ほとんどぶっつけ本番となった。

 しかし個々で「すごい数をこいできた」(野嵜)と自信はあった。スタートこそ遅れたが、ピッチを上げて、200メートル地点で先頭に立った。スピードに乗ったところでストロークを大きくし、推進力へと変え、そのままトップを維持してゴールした。予選1位となり準決勝を経ずに決勝に進んだ。最高の滑り出しに4人は「よっしゃー」と歓喜の声を響かせた。

 しかし「ペース配分が良くなかった」「ラストスパートはもっといける」と反省も。最後尾でかじ取り役の野嵜は「パドルをもっと縦に入れて合わせればもっといける。5秒は縮められた。それができれば日本一に近づく」と大きな手応えをつかみ、同種目初挑戦で初優勝を目指す。
 (謝花史哲)