はかなさ繊細に…MATSURIが「蛍」を配信リリース 沖縄在住「エリアレス」なアーティスト


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
セカンドシングル「蛍」を配信リリースした県在住のアーティストMATSURI(ビーイング提供)

 県内在住のアーティストMATSURIがセカンドシングル「蛍」(Being)を4日、配信リリースした。前作から約4カ月ぶりの配信。ことわざの「鳴かぬ蛍が身を焦がす」(口には出さないけれど心の中では誰よりも深く想(おも)っている)というたとえを基に、蛍を一人称に、蛍の持つはかなさや美しさをMATSURIのみずみずしい表現力で繊細に響かせている。

 MATSURIは「このコロナ禍でなかなか大切な人に会えなかったり、伝えられなかったりすることもあると思う。みなさんの大切な人をもっと大切にしたくなるような…この曲がそんなふうに届いてくれたらうれしい」とコメントを記した。

ジャケットデザインは書道アーティストの原愛梨が手掛ける

 県内のライブハウスを拠点に約8年の活動を経て、今年4月に配信シングル「金魚すくい」でメジャーデビューを飾った。楽曲はサブスクリプションの海外プレイリストやインフルエンサーに取り上げられ、カナダやヨーロッパ、中東など海外の若い世代にも支持を得た。

 コロナ禍の試みとして、今作のレコーディングは制作チームのいる東京と、沖縄のスタジオをリモートでつなぎ遠隔で収録した。沖縄を拠点に国内外に音楽を発信する“エリアレス”な活動に注目したい。

 セカンドシングル「蛍」は、各種音楽配信サイト「iTunes(アイチューンズ)」などで購入できる。ミュージックビデオはMATSURIの公式ユーチューブチャンネルで視聴できる。