医療従事者へ感謝伝えたい 首里中生319人がカード贈る


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
日本赤十字社県支部にメッセージカードを贈った那覇市立首里中学校の生徒ら=7月16日、那覇市与儀の赤十字社県支部(同校提供)

 那覇市立首里中学校の生徒らはこのほど、新型コロナウイルス感染症の対応に当たる医療従事者に感謝の気持ちを伝えようと、メッセージボランティア体験活動に取り組んだ。生徒を代表して同校福祉委員会の田尻稜人委員長(14)らが日本赤十字社県支部を訪れ、メッセージを担当者に手渡した。

 生徒らはコロナ禍で医療が逼迫(ひっぱく)する中、頑張っている医療従事者に、福祉委員会を中心に「今できるボランティアはないか」と考えた。感謝の気持ちと感染予防の決意をメッセージにして送ることを決め、6月28日~7月8日に校内でメッセージカードを募集、生徒319人が思いを寄せた。

 メッセージカードには「頑張ってくれてありがとう」などの言葉と共に、「マスク着用の徹底、給食時は黙食する、手指消毒を心掛ける」「自分たちにできる手洗いや換気などを心掛ける」などと、感染予防への決意が記された。

 田尻委員長は「折り紙を使って装飾した。渡した時に喜んでいる姿を見て、頑張って良かった、作って良かったと思った」と満足そうな表情を見せた。眞榮城琉那さん(15)は「メッセージを書くだけでどこまで気持ちが伝えられるのか不安だった。渡したメッセージが医療従事者に伝わり、励みになって良かった」と述べた。
 具志ことほさん(14)は「達成感があった。改めて感謝の気持ちとこれからも感染予防を頑張ろうと決意した」と力強く話した。