猛暑日が続く中、各地でロウニンアジが釣れている。釣り好きな父親の影響を受けて幼い頃から釣りを始めた仲間遊羽(ゆう)さん。中学1年生になってからは大物にも挑戦している。
最初に大物を釣ったのは6月29日日で133センチ、25.5キロのロウニンアジだった。初めての大物だったので、何度か父親にサボートしてもらって釣り上げた。
次は1人で大物を釣り上げたいと、13日も父親と同行して午後7時から釣りを開始。
ボラの切り身を餌に仕掛けを投げ込んだ。15分ぐらいたつと、「がまかつ」の沖縄スペシャル10号がゆっくりと曲がった。急いで竿(さお)を取り、アワセると、異変に気づいた大物は沖に向かって、140メートルほど走った。大人でも負担の大きい10号竿だったが、今度は自力で大物を釣りたいと、体ごと引きずり込まれそうな強い引きを必死に耐えた。
その走りから掛かった大物がロウニンアジと確信した父親が見守る中、いったん止まった相手は前後左右に暴れ回った。全身の筋肉が悲鳴を上げたが、必死のやり取りで25分ほどで足元まで寄せられた。
これが遊羽さんにとって2匹目となる126・5センチ、25.6キロのロウニンアジで、釣り上げた後はしばらくは立ち上がれないほど疲労困憊(こんぱい)で、翌日は筋肉痛でもうれしい悲鳴を上げたそうだ。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)