ハンドボール女子 那覇西が完勝で準決勝進出 高校総体


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那覇西―佼成学園女子 チームトップに並ぶ6得点で勝利に貢献した砂川茉穂=19日、福井市体育館(謝花史哲撮影)

 全国高校総合体育大会・北信越総体第26日は19日、福井県などで7競技が行われ、ハンドボール女子の那覇西は佼成学園女子(東京)に27―16で快勝して4強入りを果たした。準決勝は国分中央(鹿児島)と戦う。同男子の興南は32―35で大阪体育大浪商に競り負け、準決勝進出はならなかった。

 クロスでパスをつなぎながら相手の守備網の隙間をくぐり抜け、ゴールをこじ開けた。堅守速攻を武器にしてきた那覇西がセットオフェンスでも強さを発揮し、前半をわずか5失点にとどめる圧巻の試合運びで完勝した。

 セット戦術の中核を担うフローターの砂川茉穂は「一番のヤマ場だった。勝ててうれしい」と笑顔をはじけさせた。

 高い位置から圧力を掛ける相手守備に対し、パスを回しながら攻撃を組み立てた。相手がボールを奪いに飛び出してくることは「分かっていた」と砂川。守備のほころびを生み出すことに成功すると、果敢に前に出て1対1に持ち込んだ。

 那覇西の突破力を警戒した相手は2人がかりで対応した。それでもタイミングを見計らい、スペースを狙い次々と走り込んだ。金城菜々子が相手選手2人に守られた瞬間、砂川が頭越しにパスを受けて決めきった23点目は、理想的な展開だった。

 けがで欠場が続く金城望子主将は「チームは出足の悪さが課題だったけど、今大会は初戦からずっとスタートがいい。それが勝利につながっている」と分析する。

 次戦に向け「コートの7人だけでなくベンチも一緒になって(勝利を)取りにいく」。頂点まで残り2戦。チーム一丸となって挑むつもりだ。
 (謝花史哲)