全国高校総合体育大会・北信越総体第26日は19日、福井県などで7競技が行われ、カヌーは男子500メートルカナディアンペアで決勝に進出した野嵜駿斗・松本琉吾(沖縄水産)が2分11秒366で準優勝を果たした。同カナディアンシングルの内盛真音李(同)は6位入賞。同カナディアンフォアの内盛・山城翔・松本・野嵜(同)はレーンアウトの失格となった。
男子カヌーカナディアンペア500メートル決勝。沖縄水産の松本琉吾・野嵜駿斗ペアはスタートでわずかに出遅れるも、後半一気に巻き返し準優勝を果たした。
「自分たちの中では悪くないスタートだった。自分たちは後半の追い上げが持ち味」と強気な松本。序盤にライバルに先行されても、冷静にレースの動きを見つめた。野嵜は「2人の息も合い、気持ち良くこげた。終盤で巻き返せる」と前を走る4艇を追った。
ひとかき、ひとかきを深く、強くこぐことを意識し、ゴールまで約200メートルのところからスピードに乗った。残り150メートルを切ったところで、パドルをこぐピッチを上げ、加速を強めた。トップを走る宮崎大宮の保田・末安ペアは7月の国体九州ブロック大会で苦杯をなめさせられた強敵。残り100メートル付近で目前に捕らえたが、及ばずに2着でフィニッシュとなった。
松本は「スパートをかけるタイミングが遅かった。九州大会で敗れ、勝つためにたくさん練習してきたが、(優勝ペアも)自分たち以上に練習を積んできたんだろう。悔しい」と唇をかむ。野嵜は「先生や家族に優勝して恩返しがしたかった。気持ちを切り替え、200メートルでは優勝を勝ち取りたい」と雪辱を誓う。(高辻浩之)