金秀グループの金秀鋼材(島袋博社長)は20日、電力小売代理店事業「金秀でんき」のサービス提供を開始した。沖縄ガスニューパワー(OGNP)が発電する電気を、条件付きで従来より安価で家庭や事業所に提供する。同社は「電力選択の自由化を通し、1万件の契約を目指したい」と話している。
金秀鋼材は4月にOGNPと販売代理店契約を締結し、グループ企業や従業員らの切り替えを行いながらサービスの提供体制を築いてきた。
中城バイオマス発電所(うるま市)で発電された電気を提供。対象は本島内で、契約から1、2カ月程度で利用できる。初期費用や切り替え手続きに関する契約者の負担はなく、トラブルの際はOGNPが対応する。1万件の契約を目標にしている。
標準家庭(従量電灯)の電気料金では、2~3人世帯の平均使用量が350キロワット時の場合、年間約3300円割安になり、4~5人世帯の平均使用量が450キロワット時では、年間約7600円割安になるという。
金秀鋼材は20日、西原町の同社で会見を開き「金秀でんき」のサービス提供開始をアピールした。島袋社長は「エネルギーを通して県民に寄り添った事業展開を行い、持続可能な美ら島沖縄の実現へ貢献していきたい」と意気込んだ。
「金秀でんき」の問い合わせ・申し込みは(電話)098(945)7777。https://ognp.esp-smart.jp/member/register/?for=com&oc=920K85A00