最終盤にトップ奪われる…沖縄水産、カヌーカナディアン200メートルで僅差の準V 高校総体


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男子カナディアンフォア200メートル決勝 力漕を見せ、準優勝した沖縄水産の(左から)野嵜駿斗、松本琉吾、山城翔、内盛真音李=21日、福井県あわら市の北潟湖(喜瀬守昭撮影)

 男子カディアンフォア200メートル決勝。沖縄水産(内盛真音李、山城翔、松本琉吾、野嵜駿斗)のメンバーはレース前から闘志を燃やしていた。「優勝しか見ていなかった」(野嵜)。19日の同種目500メートルは優勝圏内のタイムを出しながらも、レーンアウトで失格した苦い経験があった。失敗を繰り返すまいとかじ取りを担う最後尾の野嵜をフォローするように、ストロークを工夫し最高のスタートを切り首位に立った。

 一糸乱れぬ動きで水面にパドルを突き刺し水しぶきを上げ、約100メートルまで首位をキープ。だが、中盤に左から吹き付ける風にバランスを崩した。

 唯一の2年生、山城は「バランスを取ろうとした間に隣のレーンの艇が追い上げてきた」。残り約50メートルを切ったところで後ろからの追い上げに捉えられ、半艇差で準優勝。先頭の内盛は「練習から優勝もいけると思っていたので、悔しかった」と悔しさからパドルで水面をたたき付けた。

 「忙しい中指導してくれる卒業生や先生に金メダルをかけさせたかった」と松本。レース直後は悔し涙をこらえていた4人も、しばらく時間がたつと「スタートで調子に乗ったな。中盤もうちょっとだったな」とすがすがしい表情でレースを振り返っていた。

 (上江洲真梨子)


 全国高校総合体育大会・北信越総体第28日は21日、福井県などで8競技が行われ、カヌーは男子200メートルカナディアンフォアで内盛真音李・山城翔・松本琉吾・野嵜駿斗(沖縄水産)が45秒818で準優勝した。野嵜・松本は同ペアで8位入賞した。