エムプレオ(北中城)が自転車TT12位 自己新もさらなる成長誓う 全国高校総体


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 全国高校総合体育大会・北信越総体第29日は22日、福井県と新潟県で5競技が行われ、自転車は男子1キロタイムトライアルでエムプレオ・トシアキ(北中城3年)が1分8秒241で12位だった。スクラッチ(8キロ)決勝に進んだ新垣快琉(同2年)は12位に入った。

 1キロタイムトライアル決勝で「パン、パン」と太ももをたたいて気合を入れ、スタートラインに踏み出たエムプレオ・トシアキ(北中城)。1分6秒台を照準に、1カ月前から特訓を重ねてきた。「気持ち良くスタートが切れた」と上々の立ち上がり。結果、6秒台には届かなかったが1分8秒241の公式戦自己ベストでゴールした。

 400メートルトラックを2周半し、タイムを競う。好スタートから加速したまま1周目の直線を迎えたが「足が重く感じた」とギアを上げきれないまま2周目に突入。全国レベルの選手に触発され、福井入りしてから直前練習に力が入り過ぎ、疲労が抜けなかった。その足に追い打ちをかける向かい風が吹き、終盤は歯を食いしばり銀輪を回した。

 総体までの特訓は、プロ31年のキャリアを持つ元競輪選手の津留﨑由文コーチの指導の下、持久力と瞬発力強化を中心に質の高いトレーニングに取り組んだ。直前には、1分7秒台に縮めるなど、大きな収穫のある大会となった。

 「高校3年間、自転車を通じて多くを学んだ。この1カ月は特に自分の成長を感じることができた。上のレベルの選手たちは体も自信もみなぎっている」と刺激を受け、さらなる成長を誓う。
 (高辻浩之)

新垣、勝負時逸し上位逃す

 展開の読みと位置取りが勝敗を分けるスクラッチ決勝(8キロ)。新垣快琉(北中城)は予選上位選手の後に付け、チャンスをうかがった。

 序盤、一人逃げの展開に反応しない大集団がトラックを回る中、後方から見守る。残り4キロ付近で数人が前に出ると新垣も積極的に参加し、好位置に付ける。

 しかし、引く選手が不在でスピードが上がらない。すぐに、後方の大集団に飲み込まれ、前が空かない厳しい位置に追い込まれた。最後はスプリントにもつれ込み、勝負時を逸した新垣は12位でフィニッシュとなった。「判断力を磨き、レースの主導権を奪えるような選手を目指す。来年は表彰台の上にいたい」と雪辱を誓った。


(福井競輪場)

▽男子1000メートルタイムトライアル (12)エムプレオ・トシアキ(北中城) 1分8秒241

▽同スクラッチ決勝 (12)新垣快琉(北中城)