伝えることの難しさ モバイルプリンスの知っとくto得トーク[223]


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

モバイルプリンス

 

今週はコミュニケーションの難しさのお話をします。スマホを使って友だちとやりとりをする際、自分の考えや気持ちを正しく伝えることはすごく難しいです。

直接会った時のやりとりは、声のトーンや表情、身振り手振りなどを駆使して自分の気持ちを表すことができます。

しかしスマホでのやりとりでは文字だけを使って表現【※1】しなければいけません。

「あの人、面白くない?」だと褒めているニュアンスですが、「あの人、面白くない」だと否定している言葉になりますね。

最後の記号が抜けただけで意味が180度変わるのです。

 

※1 文字だけを使って表現 … 文字以外にも、絵文字・顔文字・スタンプなどで気持ちを表現することもできます。しかし、絵文字やスタンプそのものも「これって煽りで使っているの?」と違う意味で受け取られることがあるため、使う際は注意が必要です。

 

モバイルプリンス

 

さらに「ながら」で文字入力を行う人も多いのではないでしょうか。

「テレビを見ながら」「漫画を読みながら」といった具合に、片手間で入力し、返事のスピード重視で多少言葉に間違いや漏れがあってもいいだろう…そうした状態での入力です。

そのため、言葉が抜け落ちて意味が変わり、間違った伝わり方をしてけんかになる。こうした話をよく聞きます。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

モバイルプリンス

 

行き違いを防ぐために、少しだけ時間をかけ、意味がきちんと伝わるか、勘違いされる文章になっていないか確認して送ることを改めて意識してみましょう。

また、読書で自分の文章力、言葉の使い方を磨くこともおすすめです【※2】。そして一番大事なことは、学校などで直接会った際のやりとりを大事にすることです。

その時にお互い信頼関係が出来上がっていれば、多少の言葉のミスもカバーできるからです。

 

※2 読書 … 6月6日付のりゅうPON!でも詳しく紹介しています。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。

http://smartphoneokoku.net/