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卓上であぶられたカツオの表面にはつやつやと脂が輝く。だししょうゆに付けて口中へ。わらの香りが広がり、甘くもっちりしたカツオが口内で踊る。プチッとはじける海ぶどうの食感も楽しい。宮古島市平良東仲宗根の「エベッサン」の「かつおのわら焼き海ぶどう定食(税込み1100円)」は食べた人をもれなく笑顔でとろけさせる魔法の定食だ。
エベッサンは店主の村澤敦さん(48)が「これまで宮古島になかった物を提供したい」と今年5月にオープンさせた。メニューはすべて村澤さんが考案したオリジナル。わら焼きのわらも県外から取り寄せるこだわりぶり。
定食は数量限定で提供する。カツオは毎日、市伊良部の佐良浜漁港で仕入れる。「一番おいしい焼きたてを味わってほしい」と導入した卓上しちりんの上に肉厚の切り身が8枚、大ぶりの丼飯の上では宮古島産の海ぶどうと卵黄が出番を待つ。しょうがやわさび、大根おろし、ポン酢マヨも添えられており、一口ごとに味の変化も楽しめる。目と耳、鼻、口と五感総動員で味わっているうちにぺろりと平らげてしまった。
村澤さんは「食べて楽しいと思ってほしいと願いを込めた。ぜひ味わってみて」と来店を呼び掛けた。
緊急事態宣言中は午前11時半~午後2時、午後6時~同8時はテイクアウト。月曜定休。宮古島市平良東仲宗根439。(電話)0980(79)7636。
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