沖縄県は23日、自宅療養中だった80代男性=那覇市=が12日に死亡していたことを明らかにした。県によると、自宅療養中の死亡は4例目。新規感染者は3日連続で前週の同じ曜日を下回ったものの、重症者は過去最多の29人になり、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)状態が続いている。
県によると、自宅療養中に死亡した男性は5日に感染が判明した。高血圧などの基礎疾患があり、風邪のような初期症状を訴えていた。県は宿泊療養施設の利用を2回勧めたが、男性本人が「旧盆が近いので自宅にいたい」と希望し、自宅療養していたという。12日に同居家族が心肺停止となっているのに気付いて通報したが亡くなっていた。
重症者用病床は38床のうち29床が埋まり、占有率は76.3%となった。重症者用病床のうち本島内の病床は33床。重症者29人はすべて本島内の患者で、本島内の重症者に対する医療提供体制が逼迫(ひっぱく)している。
米軍関係は新たに27人の感染が判明した。内訳はキャンプ・キンザーとコートニーがそれぞれ5人、ハンセンとシュワブがそれぞれ4人、普天間飛行場2人、嘉手納基地、フォスター、ホワイトビーチ、トリイ通信施設がそれぞれ1人、その他3人となっている。