沖縄コロナ 新たに680人感染、3人死亡 療養6867人、重症36人で過去最多(8月27日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は26日、新型コロナウイルスに感染した60代と90代2人の計3人の死亡と、10歳未満から90代までの680人の新規感染を確認したと発表した。療養者数は6867人、重症者数は36人となり、いずれも過去最多を更新した。新規感染者のうち、子どもを含む数人が旧盆期間中のウークイ(22日)に親戚で集まって感染した。直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は全国ワーストで、感染者数の高止まりが続いている。

 亡くなったのはうるま市の90代女性と60代男性、沖縄市の90代男性。うるま市の2人は別の疾患で入院中に院内で感染し、沖縄市の男性は施設に入所していて感染したとみられる。
 新規感染者680人のうち、推定感染経路が判明しているのは302人。内訳は家庭内206人、職場35人、友人・知人が27人など。年代別では20代が150人と最多で、10代104人、30代100人、40代95人、10歳未満92人など。子どもの感染経路は家庭内感染が多く、保育施設でも出ているという。

 26日時点の入院者数は720人。沖縄本島は病床占有率が重症87・2%、中等症93・9%、軽症94・7%に上っている。

 重症化を防ぐ新しい治療法として注目される、軽症と中等症向けの点滴薬「抗体カクテル療法」に関し、大阪府は26日、宿泊療養施設での投与を始めた。糸数公医療技監は県の取り組みについて「臨時の施設やホテルなど医療機関以外でできるか確認中。具体的には煮詰まっていない」と述べた。

 県内ではクラスター(感染者集団)が起きた病院など18の医療機関で使用が始まっているという。

 米軍関係は嘉手納基地5人、キャンプ・ハンセンとキャンプフォスター、不明(確認中含む)各4人など計25人の報告があった。