沖縄平和運動センター 山城議長が来月退任 辺野古や高江で抗議活動を展開


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山城博治氏

 沖縄の反戦・平和運動で中心的な役割を担う、沖縄平和運動センターの山城博治氏(68)が、9月10日の総会で議長を退任することが分かった。同センター関係者によると、山城氏の退任後は一人で組織を代表する議長は置かず、複数の加盟団体から共同代表を選出する案が出ている。

 山城氏は所属する自治労で再任用期間を終え、特別執行委員としてセンターに参加していた。山城氏は自治労の再任用期間を超えて議長を務めていることや、組織の活性化を図る必要性を訴え、70歳の節目までに退任する意向を事務局に伝えていたという。

 山城氏は2004年にセンター事務局長に就き、13年から議長を務める。任期中は先島への自衛隊配備や名護市辺野古、東村高江の米軍基地強化など多くの問題が浮上し、現場での抗議活動を展開した。

 山城氏は琉球新報の取材に対し「労組の枠を超えて大衆運動をしてきた。悲喜こもごも、分かち合いながら運動できた」と活動を回顧し、「辺野古にしても高江にしても、何一つ解決しないまま退くのはつらいことだ」と話した。