海保、尖閣警備強化へ大型巡視船4隻を新造<22年度沖縄予算概算要求>


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尖閣諸島(イメージ写真)

 海上保安庁は2022年度予算の概算要求で、尖閣諸島領海の警備態勢の強化に向け、巡視船などの整備に21年度当初予算比125億1千万円増の337億3千円を計上した。大型巡視船4隻を新造する。

 新造する大型巡視船は3500トン型が3隻、千トン型が1隻で、計68億8千万円を盛り込んだ。中国公船による領海侵入が相次ぐ尖閣諸島近海を巡る厳しい情勢を踏まえたものとみられる。24年度に1隻、25年度に3隻の就航を目指す。

 新規事業に広大な海洋を効率的に監視できる大型の無人航空機1機をリースで導入、委託費用を含め34億8千万円を計上。尖閣諸島や原発付近などの海域でドローンが使用された際に対応する機材の整備費に4億8千万円が盛り込まれた。