カヌー當銘「説得力増やしたい」競技継続へ熱い思い 糸満市長を訪問


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當銘真栄市長(左)と幸地政行教育長(右)に、東京五輪の結果などを報告したカヌーの當銘孝仁(中央)=6日、糸満市役所

 東京五輪でカヌー・スプリントのカナディアンシングル1000メートルに出場した當銘孝仁が6日、糸満市役所に當銘真栄市長と幸地政行市教育長を訪ね、「自分の中で煮え切らない。今回が最後だと思っていたが、もっと頑張りたい」と競技継続への思いを語った。東京五輪は準々決勝で敗退した。

 當銘は、レース前日まで波を想定して荒波の中で練習を重ねたことを説明した。「そこそこ成績を残せるんじゃないか」と、手応えを感じていたという。試合当日は「右風が吹いていて、レーンによっては潮が止まっているような感じだった。重くて全然こげなかった」と振り返った。

 「もし次に何かするにしても、説得力をもう少し増やしたい」。現在、當銘は今後の活動継続のため、支援企業を探している。思うようにいかない部分もあるが「そこを解決して、できればもう1回(五輪大会に)挑戦したい。拠点は沖縄にできたらいい。自分で企画できるようになったら、糸満で大会をやりたい」と語った。

 當銘市長は「煮え切らない部分もあるかもしれないが、この悔しさを次に生かしてほしい。後進の育成にもぜひ取り組んでほしい。本当にお疲れさまでした」とねぎらった。