那覇市内の保育園、こども園など就学前教育保育施設における8月の新型コロナウイルス感染者数(職員を含む)は223人で、7月の33人から約7倍に増えた。市立小中学校における8月の感染者数(児童生徒のみ)は221人で、7月の41人から約5倍に増えた。園児や児童生徒で重症化が確認された事例はないという。
7日に開かれた市議会9月定例会代表質問で、新垣淑博こどもみらい部長と武富剛学校教育部長が山川典二氏(自民)に答えた。
就学前教育保育施設の感染者数は4月が11人、5月50人、6月37人。感染者が確認された施設数は、全246カ所のうち4月が7カ所、5月23カ所、6月20カ所、7月32カ所だったが、8月は99カ所に増えた。
市立小中学校の感染者数は4月25人、5月64人、6月33人。感染者が確認された学校数は、全53校のうち4月23校、5月31校、6月16校、7月21校、8月38校だった。
新垣部長は感染者の増加について「県全体の感染拡大が主な要因と考えている。多くは家庭内感染だ」と述べた。9月から追加で保育従事者のワクチン接種枠を確保し、保育施設に抗原検査キット配布などをしていると説明した。