「陳情の内容は事実と異なる」尚学学園側が反論 県議会委の参考人招致


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 県議会総務企画委員会(又吉清義委員長)は8日、沖縄尚学高校・付属中学校を運営する学校法人「尚学学園」の運営改善などを求める陳情を受け、学園の大城美穂子副理事長を参考人として招致した。大城副理事長は「陳情の内容は事実と異なる」と反論した。

 学園側は大城副理事長のほか、理事ら3人が出席したが、質問をしたのは又吉委員長のみで、他の委員からの発言はなく、40分ほどで終了した。陳情した学園の、前理事らの参考人招致を7月に実施した際は、委員から質疑が相次ぎ、1時間40分ほど行われた。

 第三者委員会を設置して学園の運営体制を調査し、調査期間は理事会・評議員会の権限を停止するよう陳情で求められていることについて、大城副理事長は「正常に理事会、評議員会が行われているので、必要ないと考えている」と述べた。

 終了後、学園側代理人の天方徹弁護士は、参考人は委員からの質問がないと発言が許されないとし「陳情者には多くの質問をし、時間を与えたのに、沖縄尚学には十分に弁明させなかった。アンフェアな委員会審議だ」と批判した。