身体表現の訓練法学ぶ スズキ・メソッド 県内若手ら20人参加


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講師に小菅紘史(前列左)を迎え、スズキ・メソッドを学ぶ俳優ら参加者=8月24日、那覇市のアトリエ銘苅ベース

 演出家の鈴木忠志が考案した俳優の訓練法「スズキ・トレーニング・メソッド」を考える「演劇キャンプ2021」が8月23日から26日まで、那覇市のアトリエ銘苅ベースで開かれた。講師に俳優の小菅紘史を迎え、若手俳優ら約20人が参加し、「スズキ・トレーニング・メソッド」の初歩を体験。演劇表現のための身体訓練などを学んだ。

 「スズキ・トレーニング・メソッド」は、日常生活のなかで退化してしまった身体感覚を意識化することを目的に、下半身の感覚と足の動かし方などを意識した訓練法。主に海外を中心に認知度が高く、世界中の教育機関で体系化された訓練法として取り入れられている。

 講師の小菅は、鈴木主宰の利賀演劇塾でメソッドの理論と実践を学んだ。三重県で自前の劇場を構えるなど、国内外で演劇活動を続けている。小菅は「若手俳優にメソッドを紹介し、身体感を共有、考える時間にしたい」と話した。主催のアトリエ銘苅ベース代表の当山彰一は「沖縄の俳優たちと一緒に学ぶ機会にしたかった」と話した。

 2021年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業の一環。