石垣市の泡盛メーカー請福酒造は6日、八重山ゲンキ乳業(石垣市)の清涼飲料水「クール」とコラボした泡盛ベースの新リキュール「請福クール」を発売した。クールはヨーグルトのような風味が特徴で、八重山地方では子どもから高齢者まで広く親しまれている。請福酒造の担当者は「お酒に弱い人でも安心して楽しんでほしい」と話している。
請福クールは、クールの甘酸っぱい味わいを再現した新商品。ゲンキ乳業によると、クールの原料を請福酒造に提供し、請福側で泡盛に合うように調合したという。仕上がりはヨーグルト風の味わいと泡盛の香りが絶妙にマッチし、泡盛の独特の苦みなどがほとんどない、すっきりとした飲み口の商品となった。
請福酒造の比嘉貞治営業部長代理によると、近年、リキュールなど飲みやすい酒の人気が高まりつつあるという。請福酒造、ゲンキ乳業の両社長が知人同士ということもあり、コラボ商品の開発がスタート。女性客をメインターゲットに「甘くて飲みやすい」酒造りを目指した。
アルコール度数は12度で、ストレートで飲んでも楽しめるが、強い酒が苦手な人には、ロックや炭酸割りも勧めている。
比嘉営業部長代理は「近年、度数を抑えた酒が人気となっている。酒に弱くても酒の場が好きな人などにぜひ楽しんでもらいたい」と話している。
6日から八重山地方で発売が始まり、順次、本島など県内の他地域、県外での発売が始まる。希望小売価格は500ミリリットルで、税込み1467円。