最北端と最西端でコラボ泡盛 「波声」与那国と礼文の両島交流で誕生


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北海道・礼文島の湧き水を使って与那国島の崎元酒造所が造った「波声(はごえ)」。9月から沖縄本島内のスーパーなどで販売される=27日、那覇市

 与那国町の崎元酒造所(崎元俊男代表)は、北海道・礼文町の湧き水を使って製造した泡盛「波声(はごえ)」を、9月1日から沖縄本島内のスーパー、土産店などで販売する。北方領土を除いて日本最北端の有人島である礼文島と、日本最西端の与那国島の交流から生まれた。

 1990年にテレビ番組の企画で、礼文町の須古頓(すことん)小と与那国町の比川小の児童の交流が始まり、2019年に両町が友好交流協定を結んだ。礼文町の有志による「島の自慢づくりプロジェクト」が崎元酒造所に醸造を依頼し、「波声」の誕生につながった。

 礼文島の軟水を使っていることで、柔らかな甘みが特徴。600ミリリットルで、アルコール度数43度が税込み1950円、30度が同1500円。30度の「与那国」との100ミリリットル3本セットが同1595円。波声の販売1本につき100円を、礼文島の同プロジェクトに寄付する。

 今後は礼文島名産の昆布を使った昆布焼酎の開発なども考えているという。崎元代表は「お互いに日本の一番端にある離島だが、掛け合わせることでプラスにしていける」と話した。