「巨大な人工浮島の設置、撤回を」国内外から署名4万8317筆 JTBへ提出


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 【石垣】JTB沖縄が、石垣市屋良部半島の大崎海岸沖合に、マリンレジャー事業として巨大な人工浮島(ポンツーン)の設置を計画している件で、計画に反対する市民は7日、計画の撤回を求めて集めた署名をJTB沖縄側に提出したと発表した。署名は県内外、国外を含め4万8317筆が集まったという。

 署名を提出したのは石垣市在住の自営業、高梨正暢さん(54)。オンライン署名サイトで、7月中旬から8月末までの約1カ月半集めた。署名には「これ以上の開発はいらない」「素晴らしい自然を持続可能な形で保護、継続させることが必要なのは明らかだ」などのコメントも寄せられた。

 高梨さんは「石垣市の人口とほぼ同数の人たちが計画に反対しているという現状を知ってほしい」と発表の理由を説明した。個人的に始めた署名活動なので、今後、継続して反対活動をする予定などはないという。

 JTB沖縄の担当者は取材に「署名は届いたが、事業そのものはまだ公式に発表していないものだ。今後状況が固まれば住民らに説明していきたい」と話した。