2連敗でも収穫…テラスホテルズ「戦える」 大阪に21-28 ハンド女子


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ザ・テラスホテルズ―大阪ラヴィッツ シュートを狙う江藤美佳=12日、愛知県の枇杷島スポーツセンター(JHL/INFOTO(amana)提供)

 日本ハンドボールリーグの第3週第2日は12日、各地で行われ、女子のザ・テラスホテルズは愛知県の枇杷島スポーツセンターで昨季8位の大阪ラヴィッツと戦い、21―28で敗れた。開幕から2連敗となった。次戦は10月15日午後6時から名護市の21世紀の森体育館で、昨季覇者の北国銀行を迎えて初のホーム戦を行う。

 【評】ザ・テラスホテルズは前半、最大5点差をつけられたが、前に出る積極的な守りから攻撃のリズムをつくって巻き返し、12―12として後半へ。しかし、その後は防御を崩せず、逆に速攻を仕掛けられ10連続失点。終盤に粘りを見せたが、開いた点差が大きかった。


終盤粘って点差縮める

 前半の終了直前、江島朋夏の放った同点シュートがゴールに吸い込まれた。積極的に間合いを詰めるプレスディフェンスから勢いづいたザ・テラスホテルズは速攻、ポスト、サイド攻撃と躍動し、序盤の0―5から12得点して振り出しに戻してみせた。

 攻勢のきっかけは藤岡美希を中心に陣形を変えた守備だ。180センチの長身でリーチを生かし一人大きく前に出て、ボールを動かすバックプレーヤーに重圧をかけ続けた。手を伸ばしてパスコースをつぶすと、攻めあぐねた相手の隙を突き、江藤美佳がパスカットからの速攻で得点。リズムに乗ってセンターバックの坂本朱里のパスもさえ、サイドやポストから攻め立てた。

 後半は立ち上がりの10連続失点が響き、追い上げが厳しくなったが、それでも終盤に粘って点差を縮めた。

 負けはしたものの坂本は「1戦目できなかったチームの約束事が少しはできた。練習でやってきたことを出せれば戦える」と手応えはあった。

 東長濱秀作監督は「本来は、これくらいの力があるということ。タフな試合を続けていくことが条件だが、経験を積む中で改善し成長していける」と前を向いた。