東京パラリンピックの陸上男子車いすT52の400メートルと1500メートルで銅メダリストとなった上与那原寛和選手と、プロ野球開幕から39試合連続無失点と日本球界の歴史を塗り替え、東京五輪の野球で金メダルを獲得した平良海馬選手への「琉球新報スポーツ栄誉賞」の贈呈式が15日に行われた。両選手に栄光をつかむまでの道のりや、偉業を達成した瞬間の思い、今後の目標などを聞いた。贈呈式での一問一答は次の通り。
◆五輪金獲得「誇り」 平良「100%の仕事へ準備したい」
―東京五輪は初の代表選出で金メダルを獲得した。
「優勝できたことを誇りに思う。日本代表の他の選手の練習を見ることができ、成長につながった」
―39試合連続無失点記録を達成したが、どの段階から意識したか。
「最初あまり気にしていなかったが、周りからこういう記録ありますよと言われた。25試合目ぐらいから意識し始めた」
―7月の日本ハム戦で無失点記録が止まった。
「今までつくってきた試合が一気に負け試合となり、責任があるポジションなんだなと思った」
―好調を支える要因は。
「去年からストレートの割合を10%ぐらい減らした。それで打者に球を予想されにくくなり、打たれにくくなったのかなと思う」
―投球で意識するのは。
「先頭打者を出さないように一人目を抑えること。外野フライは長打になりやすいので、なるべくゴロを打たせるようにしている」
―今後の目標、シーズン終盤に向けて。
「まずは今年3位以内に入って、そこから逆転優勝を目指せるように頑張りたい。自分に出番が回ってきたら100%の仕事ができるように準備をしたい」