【名護】名護市は15日、市の中心部でコミュニティーバスの実証実験の運行を開始した。昨年12月~今年2月に続き、2度目。運行初日の15日、イオン名護から出発するバスに乗り込んだ渡具知武豊市長は「買い物や病院通いなどにもぜひ利用してほしい」と呼び掛けた。実証実験期間は2022年2月28日までで、無料で利用できる。
運行は3路線ある。循環線は名護漁港水産物直販所を発着地として、右回り・左回りの双方向運行。東西線はイオンを発着地として、右回り・左回りの双方向運行。南北線は名護漁港水産物直販所を1便目の出発地として、名桜大学から轟の滝を往復する。
17年度に実施した公共交通基礎調査や20年度の実証実験に基づき、市民から要望が多かった病院や商業施設、公共施設前などにバス停を設置した他、民間のバス停留所も利用する。事業費は約5100万円。
新型コロナウイルス感染防止策のため消毒液が設置されている。感染対策をしながら交通手段を確保する事業として地方創生臨時交付金を活用する。
利用率や市民の声を反映させ、運行ルートの見直しや、運賃を設定した上で22年度以降の本格運用を目指す。問い合わせは名護市企画政策課企画調整係(電話)0980(53)1212(内線239)。
運行ルートはこちらを参照。