長寿ボウラー番付、沖縄から横綱4人 「楽しく投げ続けたい」 きょう敬老の日


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
㊧全国長寿ボウラー番付「横綱」に贈られる赤いボウリングシャツを着て笑顔を見せる(右から)喜友名朝善さん、宮城澄雄さん、宮城ハル子さん=16日、北谷町桑江の北谷ボウル、㊨「できる限り続けたい」と語る新城千代子さん=15日、浦添市のマチナトボウル

 2021年度の全国長寿ボウラー番付で、沖縄市の宮城澄雄さん(85)、ハル子さん(85)夫妻と北谷町の喜友名朝善さん(90)、宜野湾市の新城千代子さん(88)らが「横綱」に名を連ねた。番付は1日付。宮城夫妻と喜友名さん3人は北谷町の北谷ボウルで開かれたリーグ戦に参加し、横綱に贈られる赤いボウリングシャツを披露した。新城さんは毎週通う浦添市のマチナトボウルでリーグ戦を楽しんだ。

 日本ボウリング場協会は、定期的にボウリングを楽しむ高齢者を年齢で格付けし、番付を発表している。男性は90歳、女性は88歳、夫婦は合計年齢170歳で横綱に昇進する。

 宮城さん夫妻がボウリングを始めたのは、澄雄さんの父蒲吉さんがきっかけだ。99歳で亡くなった蒲吉さんの遺品を整理していると、なぜかボウリングの球が出てきたという。澄雄さんは「ボウリングをしているのを見たことがない」と不思議に思いつつ、夫婦で始めることにした。アベレージは共に100点程度。澄雄さんは「きょうは僕が勝ったね、あんたが勝ったねって言いながら、楽しくやっている」と笑う。

 喜友名さんは85歳までソフトボールをしていた、ご長寿アスリート。引退後にボウリングを始め、今ではアベレージ150点だ。12ポンドのボールを自在に操り、きれいなカーブでストライクを取る。「リーグ戦で人と知り合いになるのが楽しみ」とボウリング場の雰囲気を満喫する。目標は「カジマヤー(数え97歳の祝い)まで現役」だ。

 新城さんにとって、ボウリングは健康維持の秘訣(ひけつ)だ。週2回マチナトボウルに通うほか、毎週スポーツ施設で筋トレを続ける。「膝も腕も、どこも痛くないの」と笑顔がはじける。旧羽地村の出身。英語に興味があり、27歳から米軍基地内でタイピストとして働いた。職場の集まりでボウリングに出合い、過去には200点をマークした経験も。リーグ戦では10ポンドのボールを投げ、ピンをはじく快音を響かせた。「年を重ねてもボールの重さを調整し、できる限り投げ続けたい」とほほ笑んだ。