沖縄SV、悲願のJFL昇格へ一歩 逆転勝利で九州リーグ制覇


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 熊本県で19日に開かれたサッカー九州リーグの最終第22節で、沖縄SVはヴェロスクロノス都農(宮崎)に2―1で逆転勝利し、リーグ制覇を決めた。前半ロスタイムに都農がコーナーキックから先制点を挙げ、0―1で折り返した。後半、沖縄SVは40分を過ぎてから立て続けに2得点し劇的な逆転勝利を飾った。海邦銀行SCはNIFS KANOYA FCに0―1で敗れた。海銀SCは第19節のFC中津戦を、10月3日に県総合運動公園陸上競技場で行う。沖縄SVが出場権を得た11月開催の全国地域チャンピオンズリーグは出場12チームが3グループに分かれ、総当たりの予選ラウンドを実施する。勝ち残った4チームが11月下旬の決勝ラウンドへ進む。さらに総当たり戦を行い、上位2チームがJFL昇格となる。


最終盤2ゴール、劇的逆転
 

沖縄SV―ヴェロスクロノス都農 後半ロスタイム、逆転のヘディングシュートを放つ沖縄SVの東海林佑飛(中央)=19日、熊本県の嘉島町総合運動公園多目的競技場(沖縄SV提供)

 劇的な逆転勝利で、沖縄SVが再び九州を制した。選手の誰もが最後までゴールを諦めていなかった。今季、唯一敗れているヴェロスクロノス都農との頂上決戦。沖縄SVが優勝する条件は90分以内の勝利で勝ち点3を獲得することだった。後半40分過ぎからの2連続得点で0―1の劣勢をはねのけ、頂点をつかんだ。

 後半投入の鵜飼亮多と和田健太郎の起用がぴたりとはまった。26分過ぎから相手陣内でプレーする時間が圧倒的に増え、鵜飼のロングスローが相手の大きな脅威となった。コーナーキックやロングスローで立て続けに攻め続け、ゴール前の競り合いでは195センチの和田が奮起した。

 同点弾を決めた赤木直人は「和田からいいパスが来た。(利き足とは逆の)右足を思い切り振り抜くことができた」と土壇場で底力を発揮。決勝点を挙げた東海林佑飛は「とにかく点を取りにいくというみんなの気持ちが自分のゴールにつながった。ヘディングで決めた以外は最後どう決まったか覚えていない」と必死のプレーだった。

 GK花田力は昨日の試合に続き、好セーブを連発。ゴールを守る最後のとりでとなり、大きな役割を果たした。JFL昇格はチームの悲願。監督兼選手の髙原直泰を中心に11月の地域チャンピオンズリーグに照準を合わせる。