「闘牛担当」記者からのお願い 新垣若菜(中部報道グループ)


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written by 新垣若菜(中部報道グループ)

 「アラン・ドロンか、三船敏郎ね」。世界一の男前を問う私に母はそう答えた。よって、わが家に迎え入れた、きれいな顔をした子犬に「アラン」と名付けた。「敏郎」も捨てがたかったが、いかんせん、大きな目に長い鼻、もふもふの毛が特徴の洋犬なのだ。

 連れていると、よく声を掛けられる。その中で一番うれしい言葉は「かわいがられているのが一目で分かりますね」。ほほ笑んで軽く返すが、本当は飛び上がって喜びたい。これ以上に飼い主冥利(みょうり)に尽きる言葉があるだろうか。

世界一の男前「アランドロン」とわが家の「アラン」と牛

 さて、そんな愛犬に劣らず、私が大好きなのは闘牛。うるま市担当、別名「闘牛担当」となってから、依頼があろうがなかろうが、どこへでも取材に行く。一方、記事を書く度に、ネットなどでは「動物虐待」とコメントが付く。

 勝てば、ふんが飛び散りそうなほどしっぽを振り回し、負ければ背中をすぼめ悲しそうにゲートから去って行く。闘いたくない時は、だだっ子のように拒否をすることも。なかなか言える機会がないので、声を大にして言いたい。「一回試合を生でご覧ください」。愛情いっぱいに育ったことが一目で分かるので。

 そうは言ってみたものの、コロナ禍で試合が全然ない。手前味噌ですが、私がたくさん闘牛の記事を書くので、それをお楽しみください。今日も載ってます。

(うるま市・闘牛担当)


ゆんたくあっちゃー 県内各地を駆け回る地方記者。取材を通して日々感じることや裏話などを紹介する。