那覇空港乗降客、20年度全国2位 成田や関西で国際便激減


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 国土交通省は22日までに、2020年度の国内空港の利用状況についてまとめた。沖縄県の那覇空港の乗降客数は、新型コロナウイルス感染症の影響で航空各社が減便したことなどから、前年度比68%減の658万8704人となった。大幅に減少したが、国内の他空港はさらに減少幅が大きかったことから、19年度の全国6位から、20年度は羽田空港に次ぐ2位となった。

 乗降客数は、観光客など県外在住者と、県民の利用を合計したもの。1日あたりの平均人数は同68%減の1万8052人だった。新型コロナウイルスの感染拡大によって、海外路線が全便運休し海外旅行者がゼロになったことで大幅に減少した。感染が拡大した時期に、県が県外との往来自粛を要請したことで、県民の利用にも影響したとみられる。

 那覇空港の着陸回数は同36・6%減の5万297回だった。羽田、成田に続いて3位で、前年の5位より順位を上げた。1日あたりの平均着陸回数は、19年度の218回から138回に減った。

 県内離島空港も順位を上げた。新石垣空港の乗降客数は54・9%減の116万480人だったが順位は17位から12位に、宮古空港は54・3%減の80万2650人で、順位は前年の21位から16位となった。

 新型コロナが拡大する以前の19年度、那覇空港の乗降客数は2061万3659人で、羽田、成田、関西国際、福岡、新千歳に次いで6位だった。成田や関西国際など海外路線の多い空港は、乗降客数が約9割減少した。

 県の統計では、20年度の入域観光客数は前年度比72・7%減の258万3600人で、過去最大の減少幅となった。