新規162人、集団感染3例 沖縄県内療養者2000人下回る


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は22日、10歳未満から90代の162人が新型コロナウイルスに感染し、家庭内でのクラスター(感染者集団)が3例発生したことを発表した。感染者の累計は4万8997人となり、クラスターは累計315例となった。入院中の重症者は8月6日ぶりに10人を下回り、8人となった。中等症者は7月30日ぶりに300人を下回り、263人となった。療養者数は1972人となり、7月29日ぶりに2千人を下回った。週末に専門家会議を開き、意見を踏まえて対策本部会議で緊急事態宣言を含む議論をする。

 新規感染者数は前週の同じ曜日からは93人減った。前週の同じ曜日からの減少は28日連続。一方、21日の55人から増えたことについて、県の糸数公医療技監は、18~20日が連休に当たり保険診療が少なかったことが反映されていると説明した。

 3例の家庭内クラスターについては「デルタ株の感染力の強さを示している」と述べた。

 新規感染者のうち感染経路が判明したのは75人で、家庭内50人、施設内10人、職場内8人、友人・知人5人、飲食とその他がそれぞれ1人。国が緊急事態宣言の解除に向けて示した指標のうち、「自宅療養者・療養等調整中の合計値」は10万人当たり60人程度とされているが、22日発表時点では81・3人だった。

 米軍関係の新規感染者は19人で、内訳は嘉手納基地5人、キャンプ瑞慶覧4人、キャンプ・シュワブ3人、キャンプ・ハンセンとキャンプ・コートニー、トリイ通信施設でそれぞれ2人、牧港補給地区で1人。累計は2671人となった。