北谷、シーソーゲームを制す 八回に高江洲が殊勲打 高校野球秋季大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
北谷―西原 8回1死二塁、北谷・高江洲昌弥の勝ち越しの中前適時打でホームインする大城佑生(左)=27日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(ジャン松元撮影)

 緊迫したシーソーゲームは北谷に軍配が上がった。2―2で迎えた八回1死二塁、7番・高江洲昌弥の4打席目。ここまで2打数2安打と絶好調のバットは「初球からストレートが来る」と読みもさえた。高めの直球を中前に打ち返し、値千金の勝ち越し打で流れを再びたぐり寄せた。高江洲は「なんとか外野に抜けたので(2走が)生還した時はほっとした」。

 1点リードの九回には同点の走者を背負うが、内野陣が送りバントを併殺に仕留めて乗り切った。

 練習不足や初戦の緊張をはねのけた選手を「百点満点だった」とねぎらった與儀正監督は「競り勝った経験がさらに大きくしてくれる」と確かな手応えに目を細めた。


 高校野球の第71回県秋季大会第3日は27日、名護市のタピックスタジアム名護などで1回戦残りの9試合を行い、2回戦進出校が出そろった。宮古総実・宮古工・八重山商工の連合チームは14―3で那覇商を退けた。北山は10―0で宜野座に、今夏の選手権大会に出場した沖縄尚学は読谷に10―0でそれぞれ完封勝利した。本部は11―10で名護商工に、北谷は3―2で西原との僅差のゲームをものにした。そのほか向陽は中部農林に9―7、浦添が那覇工に13―0、那覇が宜野湾に9―1、嘉手納が北部農林に15―3で勝利した。