【速報】辺野古新基地・美謝川で工事始まる 防衛局、沖縄県との協議中に


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
辺野古ダムからキャンプシュワブ内に流れる美謝川=2014年撮影

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設で、沖縄防衛局は1日午前、美謝川の水路切り替え工事を始めた。埋め立て承認に関連する沖縄県との協議や森林法に基づく協議を実施していた。県はまだ協議が整っていないとの認識だが、防衛局は「十分だ」と一方的に判断して着工した。

 防衛局によると、工事の委託業者は1日、現場の木々を伐採する。1日は夕方まで作業を続ける予定だ。新基地建設に反対する市民たちが現場近くに集まり、抗議の声を上げている。

 防衛局は埋め立て承認に基づき、実施設計や環境保全対策について県と協議する必要があるが「これまでの協議内容を踏まえて県との間で十分な質疑応答や意見交換がなされたと判断した」と主張した。

 森林法に基づく林地開発行為について防衛局は県に協議を申し入れたが、県の認識としては書類の不備で受け付けていない。防衛局は「これまでの経過を踏まえ、さらに協議すべき事項はないと判断した」と説明した。

 工事は6月に東亜建設工業と大寛組、富島建設の共同企業体(JV)と契約しており、最新の契約額は17億6千万円に上る。工期は2023年3月末まで。