高校野球の第71回県秋季大会第5日は3日、県内3球場で2回戦残りの8試合を行い16強が出そろった。嘉手納が宮古総実・宮古工・八重山商工に14―5で下した。3回戦の8試合は9、10の両日に行う。
嘉手納の背番号1を背負う小禄大慎が、大会1週間前に習得したカットボールを駆使しチームを勝利に導いた。この日は決め球のスライダーが絶不調。だが、新たに習得したカットボールを軸に「練習してきたものが出し切れた」と納得の表情だった。四回は「投球時の体重移動が分からなくなってしまった」と突然制球を乱し、この回だけで被安打7、4点を失った。だが、小禄の粘投にバックも奮起。本塁で2度の生還を阻止するなど、最後まで主導権を譲らなかった。
「みんなが打ってくれて、点差もあったので焦りはなかった」と小禄。五回以降は冷静さを取り戻し、二塁を踏ませない投球でエースとしての大役を全うした。
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●宮古総実・宮古工・八重山商工 主将を務めた與那覇颯太(宮古工) 3校そろっての練習など難しい部分もあったけど、声掛けやチームの雰囲気もまとまってきていた。打撃はまだまだなので次に向けて長打が打てるようにしたい。
嘉手納
246 101 0|14
001 400 0|5
宮古総実・宮古工・八重山商工
(七回コールド)(嘉)小禄―波平
(宮)下地敦、石垣、砂川駿―新城
▽三塁打 知念、津堅(以上嘉)
▽二塁打 喜名、波平、田崎(以上嘉)