オキカ、南城のNバスでも利用OK 現金使わず感染防止 20日から


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南城市の「Nバス」で20日から運用が始まる交通系ICカード「オキカ」。運賃箱に設けた専用端末にかざして決済する=4日、南城市役所

 沖縄県南城市(瑞慶覧長敏市長)と沖縄ICカード(那覇市、仲吉良次社長)は4日、南城市内を走るコミュニティーバス「Nバス」で交通系ICカード「オキカ」を導入すると発表した。20日から利用を開始する。Nバスにキャッシュレス決済を導入することで、新型コロナウイルス感染症の予防や住民の利便性向上を図る。

 Nバスは市外からの幹線バスと地域を結ぶ支線バスの位置付けで、2019年10月に運行を始めた。オキカを発行する沖縄ICカードは、今年2月に市のキャッシュレス決済業務を受託し、バスの運賃箱近くに専用端末を設置している。

 現金や回数券を介したコロナ感染を防止する効果とともに、幹線バスでもオキカが運用されていることから、乗り継ぎなどの利便性向上も図られる。

 利用開始に伴い、地域限定デザインのオキカも価格千円で販売する。南城市民限定で、市役所内沖縄バス出張所などを窓口に13日から申し込むことができる。購入者の中から抽選で70人に、合計10万オキカポイントが当たるプレゼントも実施予定。

 4日に南城市役所で開いた会見で仲吉社長は「コロナと共存する上で、キャッシュレスは有効な手段だ。オキカを通して地域の利便性向上に協力していく」と導入の意義を語った。