沖縄コロナ新たに29人感染 療養中の患者は半年ぶりに500人以下に


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新型コロナウイルスの変異株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 沖縄県は8日、新型コロナウイルスに感染した4人の死亡と、10歳未満から90代まで29人の感染を発表した。前週の同じ曜日に比べて12人減少した。療養中患者は449人となり、3月25日以来半年ぶりに500人を割った。

 8月下旬をピークに新規感染者の減少傾向が続き、糸数公医療技監は「感染の第5波は終わりかけている」との認識を示した。一方、緊急事態宣言の解除から2度目の週末を前に「緩和ムードがまん延してきている」と人流増に警戒感を示した。飲食店に対する営業時短要請は続いており「お店に行くなら、こわごわ飲んでほしい」と述べた。

 新規感染者数の直近1週間合計は194人で、3月17日以来200人を割った。直近1週間の人口10万人当たり新規感染者は13・87で全国ワーストだった。

 亡くなったのは沖縄市の80代男性、うるま市の70代女性と70代男性、宜野湾市の60代男性。病床占有率は21・4%、重症者用病床の占有率は15%となった。人口10万人当たりの入院患者は4・98。米軍基地内の感染は新たに2人が確認された。
 
糸数氏は人流が増加する中で飲食店関係の感染者増加に警戒感を示した。飲食関係の増加が続けば措置の緩和にも「かなり慎重になる」と注意を求めた。