具志堅さん、遺骨土砂で公開質問状 首相、衆院候補予定者に


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岸田文雄首相と沖縄選挙区からの衆院選立候補者に公開質問状を送ることを発表した沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表=8日、那覇市の県庁

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は8日、県庁で記者会見を開き、岸田文雄首相と衆院選沖縄選挙区の立候補予定者に、本島南部の土砂採取計画について意向を尋ねる公開質問状を送ることを発表した。

 具志堅さんは、名護市辺野古の新基地建設の埋め立てに、沖縄戦の激戦地だった本島南部の土砂を使用する防衛省の計画を撤回するよう求めている。

 岸田首相には計画を断念する意向があるかを尋ねる。13日までに首相官邸に送る予定。衆院選の立候補予定者には、当選した際に防衛省に計画断念を要請する意向があるか尋ねる。16日から18日にかけて各候補者に直接質問状を手渡したい考え。選挙運動中の街頭演説などで、有権者に意向を表明することも求めた。

 具志堅さんは「戦没者の遺骨や血が染みこんだ土砂を新基地建設に使うのは、人道上の問題だ。選挙の際に有権者の判断基準となるように、意向を表明してほしい」と話した。