塩川の土砂詰め込み作業2週間確認されず 防衛局「気象状況により休止」


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ベルトコンベヤーが使用されないまま2週間経過した本部港塩川地区=11日、本部町

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で11日、本部町の本部港塩川地区での埋め立て土砂の詰め込み作業は確認されなかった。台風の影響で波が高くなっていることなどが原因だが、気象状況が不安定なため9月下旬から約2週間ベルトコンベヤーは稼働しておらず、抗議している市民らから「使用しないなら港湾の占有をやめるべきだ」などの声が上がっている。

 沖縄防衛局は取材に対し「気象や海象の状況等の影響により休止している」とした上で、ベルトコンベヤーを設置し続けていることについて「埋め立て材の運搬事業者が県港湾管理条例に基づき、県から許可を得ているものと承知している」と回答した。

 県北部土木事務所は「海がしけていればシップローダー(ベルトコンベヤー)は使用できない」との見方を示した上で「(塩川地区で)辺野古移設以外の搬出もできていなかったのかなど、他の船の状況も確認していく」としている。