接種証明でクーポン配布 宮古島市が水際、経済対策


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
大型施策を説明する宮古島市の上地成人観光商工部長(中央)と宮古島商工会議所の下地義治会頭ら=9月30日、宮古島市役所

 【宮古島】新型コロナ禍で打撃を受けた市内事業者や市民への支援策の一環として宮古島市と宮古島観光協会、宮古島商工会議所は1日から独自の大型施策を始めた。島内向けのシールラリー事業、観光客に対するクーポン配布事業の二段構えで、市内の消費喚起促進による経済対策とコロナ水際対策を図る。いずれも11月末までを予定している。

 クーポン配布事業は、宮古空港と下地島空港にカウンターを設置し、ワクチン接種済み証明書や、72時間以内のPCR陰性証明、抗原検査陰性証明などを提示した観光客に一人1枚500円のクーポン券を配布する。コロナ対策を実施している市内約260店舗で使用できる。クーポンは2万枚用意した。合わせて、抽選券も配布し当選者(500人程度)には市の特産品を贈る。

パーントゥやカツオなどをモチーフとした7種類のシールデザイン

 シールラリーは「ぐるっと島じゅう MIYAKOJIMA」として市内消費喚起を促進する。飲食店や小売店など市内約400店舗(1日現在)が参加する。利用客が参加店でシールをもらい、7種類を集めて台紙に貼り応募すると抽選で大型テレビやゲーム機など景品(総額約900万円)が500人に当たる。景品は全て市内事業者から調達することでラリー参加店舗以外への経済効果も見込む。

 9月30日に市役所で会見した市観光商工部の上地成人部長は「水際対策を強化し、安心安全なまちづくりを進めたい。コロナ防止対策もとりながら経済活動を徐々に回復させていきたい」と語った。商工会議所の下地義治会頭は「市民の皆さんが食事や買い物を楽しむことで島内事業者を応援してもらいたい」と呼び掛けた。