「沖縄の食」73社が発信 東京からは47社 那覇で商談会


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県産の食材や食品を試食するバイヤーら=14日、那覇市識名の那覇市民体育館

 東京商工会議所と県商工会議所連合会が主催する展示試食会・商談会「沖縄食の新提案!OKINAWA×TOKYO商談会」が14日、那覇市民体育館で開催された。昨年に続き2回目の開催。県内の食品事業者73社(前年比14社増)が参加し、都内の食品バイヤー47社(同16社増)が逸品を求めて集まった。

 業務用食材の卸売りを手掛ける久世(東京)の斉藤祥二商品本部商品部長は、「沖縄のモズクは太い印象だったが、早摘(づ)みモズクは細くて食感が良かった」と、試食して味を確かめていた。

 全国のこだわりの食品をECサイトで販売する予定というグルマン・ゴーズ・トゥ・トウキョウの堺谷徹宏代表は、2年連続で参加した。「去年よりもグレードが上がっている。開発や発信のノウハウを知る本土の人が移り住んで、地元の人と協力して作っている物も多い」と話した。

 シークヮーサーや総菜などを並べた寄宮(那覇市)の知名達也販売戦略兼海外事業部長は「リモート商談会は営業が難しい。やはり対面の商談会はいい。コロナ禍で海外輸出が減少したので、県外の販路を増やしていきたい」と話した。

 黒糖わたあめをアピールした垣花食品(浦添市)の垣花力男代表は「黒糖の在庫が増えているので、少しでも助けになるように県外に売り込んでいきたい」と意欲を燃やした。

 商談会は、東京都が推進する産業振興施策「オールJAPAN&TOKYOプロジェクト」の一環として開催された。