尚玄さん主演作、釜山国際映画祭で受賞 義足のボクサー描く


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映画「GENSAN PUNCH 義足のボクサー」の主演を務める県出身俳優の尚玄さん=2020年

 韓国で6~15日に開かれた「第26回釜山国際映画祭」でキム・ジソクアワードに、県出身俳優の尚玄(しょうげん)さんが主演を務める日本・フィリピン合作映画「GENSAN PUNCH 義足のボクサー」が受賞した。監督はフィリピンのブリランテ・メンドーサさん。

 同賞は釜山映画祭の創立メンバーである故キム・ジソクさんをたたえると共に、アジア映画の現代的地位を反映した最も魅力的な映画に贈られる。

 映画は実話を基にした。義足のため日本でのプロボクサーの道が閉ざされた津山尚生(尚玄)が、フィリピンへ渡り、異国のコーチや仲間たちと挑戦を続ける姿を描く。

 尚玄さんは短文投稿サイトのツイッターで「今まで積み上げてきたことが報われたようで胸がいっぱいです。これで僕らの夢を信じてくれた方々に少しは恩返しができたかなと思います。本当にありがとうございました」と記した。