「とことん名護産を追求したら、この商品が完成しました」。満面の笑みを浮かべるのは、清涼飲料製造や農作物の加工を手掛ける渡具知(名護市)の渡具知豊社長。同社が今夏発売したプレミアムコーレーグース「NAGO maser(ナゴマサー)」と「NAGO miyarabi(ナゴミヤラビ)」のセットが、第24回商工会特産品コンテスト食品部門で県知事賞に輝いた。
地元の3酒造所(龍泉酒造、津嘉山酒造、ヘリオス酒造)の酒をブレンドした泡盛に、名護産のトウガラシを漬け込んだ。瓶のラベルに男性のイラストが施された「ナゴマサー」は、芳醇(ほうじゅん)な香りと力強さのある辛さを前面に打ち出した。一方、女性が描かれた「ミヤラビ」には名護産シークヮーサーとカーブチーを加えることで、爽やかな香りと上品な辛みを引き立てた。
ラベルのイラストは名護市在住の宮城かおりさんが描き、QRコードから視聴できる動画では、ナゴアンバサダーの玉城久美子さんが活用法を紹介するという“メイド・イン・ナゴ”へのこだわりぶり。地域の優れた素材や人材を活用することで、新たな価値を生み出すだけでなく、SDGs(持続可能な開発目標)や地域振興にもつながる取り組みが評価された。渡具知社長は「キーワードは『つながること』。地域のヒト、モノ、コトと連携し、名護の魅力を全国に発信していきたい」と力を込めた。